更新日 2024/02/12
「社会人になったんだから保険に入りなさい」
「結婚したんだから保険に入りなさい」
そんなアドバイスを受けたことはないでしょうか。
ですが、いざ生命保険を選ぼうとすると種類が多く、内容も複雑でよくわからない・・・。
「自分に必要な保険が分からない」「保険は難しい・・・」となってしまって後回しにしてしまいがち。
このコラムでは、初めて生命保険に入ろうとしているみなさんが知っておくべき重要なポイントに焦点を当て、保険の種類、選び方、保険料を抑えるテクニックを紹介します。
さらに、最新商品に関する話題についても詳しく説明します。
①医療保険
②がん保険
③生命保険(定期保険、収入保障保険、終身保険)
④貯蓄型保険(学資保険、終身保険、個人年金保険、変額保険)
①保障期間の選び方
②保障の選び方
③保険会社の選び方
①医療保険
②がん保険
③死亡保険
生命保険はさまざまな種類がありますが、代表的なものは以下の通りです。
①医療保険
医療保険は病気やケガをした際の治療費に備える保険です。
風邪で診察を受けるくらいであれば、1000円~3000円程度で済むでしょう。
しかし入院や手術となると、3割負担だとしても請求金額は10万円を超えることがザラです。
高額になった場合はさらに自己負担額を抑えられる高額療養費制度というものがありますが、食事代や差額ベッド代、交通費、衣類、生活雑貨なども含めるとどうでしょう。
下記のグラフのように平均20万円ほどかかるようになります。
貯蓄があれば問題ない金額ですが、新社会人や結婚したばかりの夫婦となるとそうはいきません。
引っ越しや新生活準備でお金が無いことが多く、そんな時に入院してしまうと給料が減り、多額の治療費がかかり大変です。
そんな時に備えて入るのが医療保険です。
②がん保険
がん保険はその名の通り、がんの治療費に備える保険です。
さきほど医療保険で、入院や手術に備える話をしましたが、様々な病気の中でもがんは特に負担が大きいことで有名です。
がんになると、まず入院や手術をします。ここまでであれば医療保険で事足ります。
退院後、放射線治療や抗がん剤治療を数か月続けることがあります。
1か月あたりの治療費は数万円で済むことがほとんどですが、それが10か月、20か月と続いたらどうでしょうか。
さらに治療中は副作用に悩む人が多く、今まで通りフルタイムで働けなかったり、現場ではなくバックオフィスに配置換えしてもらったことで給与が減ることがあります。
治療費は毎月かかかり、給料は減る・・・という大変さは相当なものです。
がん保険は、他の病気にはない”がん”ならではのリスクに備えられる保険です。
③生命保険(定期保険、収入保障保険、終身保険)
亡くなった時に遺族にお金を遺せる保険です。結婚した方、子供が生まれた方には第一優先で入るべき保険です。
保障の形によって、定期保険、収入保障保険、終身保険と細かく分かれます。
保障金額はいくらがよいのか、保障期間はどれくらい必要か、掛け捨てと貯蓄型どちらが良いかなど、希望は人によってバラバラです。
自分にぴったりの内容にするにはファイナンシャルプランナーに相談するのがベストです。
④貯蓄型保険(学資保険、終身保険、個人年金保険、変額保険)
保険の中には、お金を貯めることを目的とした商品があります。
貯める目的によって分かれており、教育費、住宅購入費、老後の生活費などに合わせて商品が存在します。
また、元本保証型の手堅いものもあれば、株式と連動して貯蓄額が変わる商品もあります。
2024年1月に新NISAが始まり、投資ブームが起きており、こういった貯蓄型の保険商品にも注目が集まっています。
③の生命保険同様、人によって合っている商品はバラバラなので、ファイナンシャルプランナーに相談して決めましょう。
他にもたくさんの種類がありますが、新社会人や新婚夫婦の場合は上記にあるような基本的な保険商品から検討することをおすすめします。
①保障期間の選び方
保障期間には終身タイプと定期タイプがあります。
終身タイプは一生涯続く保険です。病気やケガの保障、あるいはお葬式代としての死亡保障など一生涯続いた方が良い保険は終身タイプがおすすめです。
一方、定期保険は一定期間のみ有効であり、10年間など年単位で設定する方式と、60歳までのように年齢で設定する方式があります。
満期を迎えた後、さらに更新することもできますが、保険料は上がります。
子供が独立するまでの生活を保障する死亡保険や、老後の生活費の貯蓄保険などは定期タイプで備えることをおすすめします。
最適な保障期間は本人の年齢や家族構成、働き方などで変わるので、一概にオススメの期間はありません。
ファイナンシャルプランナーと相談して決めていきましょう。
②保障の選び方
どの保険種類に入れば良いかは、ライフステージや家族構成、働き方、年収、将来のライフプランなどで変わります。
産まれたばかりの子供であれば、最低限の医療保険とがん保険程度で良いですし、子供がたくさんいる家庭の大黒柱は大きな死亡保障が最優先です。
子供たちが独立して夫婦二人の生活が始まれば、死亡保障はほどほどで介護の保障などが必要になってくるでしょう。
必要な保障は十人十色です。そして自分に最適な保障はなんなのか、一人で探すのは大変なので保険ショップで相談することをおすすめします。
③保険会社の選び方
保障がほぼ同じでも、保険会社が変わると保険料にも差が出ます。
保険料は「純保険料」と「付加保険料」で構成されています。
飲食店に置き換えて説明すると、「純保険料」は料理の材料、つまり原価に当たります。
保険は助け合いの仕組みでなりたっており、たくさんの人がお金を出し合い、その中で亡くなった方がいれば遺族に集まったお金が行きます。
純保険料はこの助け合いの仕組みに使われる部分で、保険会社の手元には残らず、加入者同士で循環しています。
一方「付加保険料」は広告宣伝費や家賃、光熱費、スタッフの給料など会社を続けていくために必要な経費に当たります。
保障がほぼ同じでも保険料がバラバラなのは、この「付加保険料」のためです。
保障が同じであれば安いに越したことはありません。しかしあまりにも安さ勝負をしすぎて数年で潰れてしまうようでは困ってしまいます。
また、保険商品には付帯サービスがついていることがあります。
24時間健康相談が無料でできたり、セカンドオピニオンの相談、がん治療後のアフターフォローなど保険会社によって様々です。
こういった付帯サービスが充実しているかも会社選びの際は検討してみると良いでしょう。
健全な運営をしつつも、適正な保険料で商品を提供している保険会社を選びましょう。
④適正な保険料と計算方法
保険料の計算は様々な要因に依存しますが、以下のポイントを考慮することが重要です。
健康状態と生活習慣: 健康状態や生活習慣は保険料に影響を与えます。健康的な生活習慣や定期的な健康診断は、保険料を下げることができる可能性があります。
年齢と性別: 年齢と性別は保険料に大きな影響を与えます。若い年齢や女性の場合、保険料が低くなる傾向があります。
保険期間と保障額: 保険期間や保障額が大きいほど、保険料も高くなります。自分の予算や必要な保障額に合わせて適切なバランスを見つけることが重要です。
保険料削減のチャンス: 一部の保険商品には、特定の条件を満たすことで保険料を削減できる特典があります。これらの特典を活用することで、保険料を節約することが可能です。
大事なのは、とにかく安くしようと考えるのではなく、「自分にとって必要な保障は何か」を最初に考え、それから最安値の商品を探すようにすることです。
安さだけでいえば月1,000円以下で済ませることも可能ですが、4人家族の稼ぎ頭である大黒柱が200万の死亡保険しか入っていないとしたら、明らかに問題ですよね。
70歳で一般的な年金生活を送っている方が、月に50,000円も保険料を払っているのもバランスがおかしいです。
「そんな人いるわけない」とツッコミが入りそうですが、意外と保険に無頓着な方は多くアンバランスな保険の入り方をしているかたがいます。
商品ごとに最新の保障内容と特徴を紹介します。保険加入中の方は、今の保障内容とどれくらい違うか確認してみてください。
①医療保険
以前は「1日入院するごとに5,000円」といった日額タイプが主流でした。
医学の発展とともに入院日数はどんどん短期化されており、古い医療保険では対応できなくなってきています。
(入院日数が短くなっても自己負担額は変わっていません。高額療養費制度をチェック!)
そこで生まれたのが一時金タイプの医療保険。入院日数に関わらず「1回の入院で10万円」という支払われ方が特徴です。
このタイプであれば今後も入院日数がどんどん短期化したとしても問題ありません。
保険会社によっては、万が一入院が長期化したとしても月に1回、複数回支払われるので短期・長期どちらの入院にも対応しています。
②がん保険
①の医療保険同様、以前は日額タイプが主流でしたが、現在は一時金タイプが人気です。
がんと診断された時点で100万円が一括で受け取れ、使い道を自分で決められます。
また、以前のがん保険は一時金が付いていたとしても1度しか支払われませんでしたが、最新のものは1年に一度、何度でも支払われます。
がん治療が長期化、あるいは再発したとしても安心です。
がんと診断された時点で、それ以降の保険料が免除されるものもあり、お客様目線で商品開発されています。
③死亡保険
遺族の生活費や子供の教育費を遺す死亡保障の場合、大きく分けて2種類あります。
死亡時に保険金が一括で受け取れる定期保険と、死亡時から満期まで、毎月分割で受け取れる収入保障保険があります。
定期保険は保障額が常に一定ですが、収入保障保険は保障期間の残りが短くなればなるほど受け取れる総額が少なくなります。
しかし、収入保障保険にはオプションで「障害状態」「介護状態」「就労不能状態」に該当したときの保障を付けられるものもあります。
死亡時だけでなく、働けなくなった時の経済的負担にも備えられるため、最近では人気があります。
健康診断結果や、喫煙の有無、免許の色などで割引を受けられるタイプもあり、条件を満たせる人にとっては最適です。
生命保険に初めて加入する際には、保険の種類、選び方、保険料の理解が重要です。
自分のニーズや予算に合わせて適切な保険を選び、将来の安全と安心を確保しましょう。
また、最新の医療に関する情報を把握することで、より適切な保険選択が可能となります。
生命保険に関する疑問や悩みがある場合は、専門家や保険代理店に相談することをおすすめします。
みんなの保険屋さんでは、生命保険・損害保険合わせて20社取り扱っており、幅広いプラン設計が可能です。
お客様ひとりひとりとじっくり相談し、ご希望の保障や予算に合わせた提案をいたします。
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